タイプと種類の詳細(CrossLinks)
クロスリンクスの大まかな特性や、コーティング剤としての種類や性質についての解説です。
コーティング剤としての種別
フルオロアルキルシランを主成分とし、反応結合に重要な役割を果たす「カップリング剤」を複数使用したSi-F結合を有するフッ素系硬化型ガラスコーティングです。
フッ素とガラスのハイブリッド型のコーティング剤と言えば業務用、プロ用の中でも最高峰に位置し、施工依頼をすれば10万以上になるケースも少ないくないのですが、CPMは簡易型としてこれを実現し、更にエクスシールドの被膜強化剤に使用できるようにカスタマイズしています。
クロスリンクスの位置付け
エクスシールドはオーバーコート(トップコートなどを重ね塗ること)を必要としない、1液1施工で完成された性能を持つボディーガラスコーティング、Reシールドはその被膜に付いた取れない汚れを除去しながらエクスシールドの被膜(効果性能を含む)を再構築する「メンテナンスコート剤です。
一方クロスリンクスの位置付けとしては簡単に施工でき、なおかつエクスシールドの性能を低下させずにオーバーコートを可能とする「簡易型高機能コーティング」です。
本来エクスシールドのコンセプトはオーバーコート、重ね塗りは必要ないという形だったのですが、この考え方もメーカーの傲慢か?と思い直しましてユーザーの意見から開発した製品です。
Reシールドとの差別化
エクスシールドの上から使用できる有効なコーティング剤としては、エクスシールドの被膜を再構築できるReシールドが挙げられますが、Reシールドは研磨剤を含むメンテナンス剤です。
クロスリンクスはアルコール系溶剤を揮発させて高速反応させるタイプのコーティング剤なので、アルコールによる油分を含む汚れや虫の死骸、シミになる前の花粉固着などは除去できますが、イオンデポジットに関しては除去性能は皆無です。
むしろ閉じ込める方向に働きますので、イオンデポジットに関しては専用の除去剤であるデポジットブレイカーや、Reシールドを使用して除去してください。
また被膜の強化が目的であるため、傷消し効果や被膜感といった部分でもReシールドの方が優秀と言えます。
硬化型なのに雨天に強い
反応型の硬化被膜を形成するタイプは雨天に弱く、シミが出来てしまう原因になってしまうのですが、クロスリンクスに関しては致命的な症状にはなりません。むしろ雨が降るとわかっていても施工してOKです。
もちろん、雨が降らない方がより良い結果は得られますが、施工直後の水濡れ厳禁としていたエクスシールドやReシールドと異なる点であり、気軽に施工していただくことができます。
これはケイ素系(ガラス硬化型、ガラス系、ガラス繊維系など)コーティングの上塗りとして使用する場合、コーティング剤に含まれていいるアルコールが揮発していく工程でベースにかかっているコーティング剤のSiと超高速反応し基礎定着反応を終えてしまうためです。
これが溶剤を多く含んでいる理由にもなります。(石油系有機溶剤は一切使用していません。)
撥水・滑水・防汚性能
単体施工(エクスシールドの上塗り剤以外の使用)の場合においてはエクスイールドやReシールドの被膜性質より幾分劣るものの、他社で超撥水を謳っているコーティング剤にそん色ありません。
エクスシールドに重ね塗りした場合は被膜を強化させる方向に働き、被膜耐久性を高め、最高時の効果を長期間維持することが可能です。
撥水が落ちてきたように感じるけど天気が悪くタイミングが合わない・・・そんな時に気軽に使用できる高性能なオーバーコートコーティング剤です。