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グロスコアの重ね塗り

硬化被膜系ガラスコーティンググロスコアの重ね塗りに関する注意点と施工方法に関して

重ね塗りタイミングが異なる理由

 一番多い質問の一つとして、エクスシールドとクロスリンクスで重ね塗りのタイミング、すなわち施工から施工までに放置する時間が異なる理由に関してです。

まず、クロスリンクスとエクスシールドの最大の違いは溶剤系であるか、否かという違いです。その他成分の違い、皮膜形成に関するメカニズムに関しても違いはありますが、施工に関して重要なのは溶剤系であるか否かの一点だけです。

 その他のコーティング剤を重ね塗りする場合も、その点を考慮していただければと思います。

 溶剤系コーティングとは主成分を溶剤で希釈して、反応性や施工性などを調整しているタイプですが、硬化系コーティングのように施工後に徐々に反応が進んで被膜が完成するタイプのコーティング剤の場合、被膜の硬化が完了していない状態で重ね塗りしてしまうと被膜性質に重大な影響を与えます。

 一方無溶剤のコーティング剤に関しては施工着後でも影響が少なく、比較的連続施工に適した性質であると言えます。

 これが重ね塗りのタイミングが異なる理由です。

溶剤系のコーティングと重ね塗り

 アルコール系、石油系問わず主成分を溶剤で希釈しているコーティング剤です。CPMのコーティング剤で溶剤系のコーティング剤はボディー用であればクロスリンクスのみになります。

 溶剤として用いられるのは石油系溶剤が一般的で臭いを嗅げば灯油に類似するような臭いで、すぐに分かると思います。大半のワックスコーティング剤には含まれています。

 CPMのクロスリンクスはアルコール系溶剤です。市販品のコーティング剤ではウィンドウコートなどでよく用いられますが、コーティング剤の溶剤としては石油系よりも多くありません。

 グロスコアはもちろんエクスシールドの被膜も硬化後は溶剤であっても溶解することはありませんが、硬化前に関しては石油系、及びにアルコール系溶剤の影響を大きく受けます。

 また重ね塗りを行なっても十分な膜厚の確保が出来なくなるため、デメリット以外ありません。

非溶剤系コーティングと重ね塗り

 水溶性のガラス系コーティングと呼ばれるタイプのコーティング剤は非溶剤系のコーティング剤が多いのですが、石油系溶剤やアルコール系溶剤を使っていないだけで「グリコール系溶剤」と呼ばれる溶剤を使用している場合が多く、影響は皆無ではありません。

 またCPMのエクスシールド、ホイールコート、グロスコアに関しても非溶剤系のコーティングになりますが、水性か油性かで問われると油性の性質を持っており、同質の液剤に対する親和性を持っているため、積極的に溶解するわけではありませんが溶け合う性質は持っています。

 油で油が除去できるという反応ではなく、施工したコーティング被膜の反応が不完全な場合、水性は水性と油性は油性の液剤と混ざり合う性質を持っているためです。

このため非溶剤系コーティングでも1時間~2時間という微妙な初期硬化時間を空けてからの施工をオススメしている次第です。

 本来ならどのようなコーティング剤でも重ね塗りで積層化、艶の向上などを狙うなら日を空けたほうが効果的です。しかしながら天候的にもその他の外的要因で車が汚れてしまうことを考えても実用的な施工方法とは言えません。

 よって非溶剤系の場合は1時間放置の連続施工が効果的として施工マニュアルで推奨しております。

実用的な施工間隔と効果的な施工間隔

 整った環境下において、短期で重ね塗りによる積層被膜を効果的に狙いたい場合は20℃以上の環境の場合24時間間隔、それ以下の気温の場合は48時間間隔での施工を推奨します。

 一般的な施工時は1時間の間隔を空けて連続施工をお奨めいたします。(手間や整えられる環境を考慮して)

塗り重ねる回数の限度

 基本的に限度は設けておりませんが、3回程度が実用的に作用する限度の目安として下さい。塗膜状にした際のクラックに関しては40μ程度まで対応することが可能ですが、重ね塗りによる積層被膜に関しては環境や状況に依存する部分が大きく目安値が算出できません。

 整った環境下において、短期で重ね塗りによる積層被膜を効果的に狙いたい場合は20℃以上の環境の場合24時間間隔、それ以下の気温の場合は48時間間隔での施工を推奨します。

超撥水、超滑水ガラスコーティング エクスシールド

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