イオンデポジットの除去能力
機能性カーシャンプーのアンチデポジット。イオンデポジット除去効果に関しての解説。
イオンデポジットの軽除去効果
当製品は製品概要でも解説されていますが「予防安全」の考えで作った製品であり、「除去」のような受動的な効果を狙ったものではありません。よってイオンデポジットの除去効果は副産物的です。
使用する温度と濃度に比例してイオンデポジットの除去効果は上昇します。よって高温下で原液使用するような使用方法ですとそれなりの除去効果を発揮しますが、定められた使用方法外なのでお止め下さい。もっとも強酸性で溶解除去するような性能を持った液剤よりも塗装への攻撃性は少ないです。
軽除去ですが通常のカーシャンプーはイオンデポジットの分解性能に関して言えばほとんど皆無であることを考えると効果はあります。※効果の程度はアルカリ性のカーシャンプー程度の除去性能はあります。
イオンデポジット除去のメカニズム
通常イオンデポジット（シリカスケール）除去剤、ウロコ取りなどと称した酸性の製品は、特定の成分を溶解することによって除去をするメカニズムです。
そこで重要になってくるのは「酸」の選定です。酸性であれば溶解するという単純な性質ではありません。樹脂にもクラックや焼けなどの影響を与えるもの、影響が少ないもの、ガラスですら溶解するもの、金属と激しく反応するもの・・・さまざまです。
自動車用に適した酸は、樹脂に影響が少なく、カルシウム、マグネシウム、シリカなどを溶解除去し、なおかつ樹脂への攻撃性が極力少ない性質であることが望まれます。
弊社試験中のコードネームDB（デポジットブレイカー）はこれらを短時間で強力に除去する性能を持っていますが、条件とバランスを十分に検証する必要があるという理由で現在試験中になっています。
一方ADカーシャンプーは酸性溶液なので「酸」を使用していますが、溶解と呼べるような強力な作用はありませんし、その分樹脂への影響も少なくなっており安全に使用できます。
作用としては溶解ではなく、固着しているイオン結合を分離しやすくします。カーシャンプー中のキレート剤のキレート作用により結合が緩くなった部分を溶液中に分離補足するため除去機能を発揮します。
固着を緩くする作用がありますので、スポンジの摩擦などによっても除去が促進されますし、洗車後に磨きや、専用の除去剤による除去を行う場合は除去性能がアップします。
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