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デポジットブレイカーによるダメージ測定データ(ガラス)

安全に使用していただくためのダメージ、浸食が起きる可能性のある検証データ公開です。ダメージ測定データ(ガラス)編です

反応性に関しての知識(非常に重要です!)

 デポジットブレイカーの特性として乾燥時に反応性が上がりますが、ケミカルダメージになりやすくコントロールしにくいため乾燥反応を主とした除去ではなく、液剤総量の調整で効率的な除去を推奨します。

 イオンデポジットや鉄粉などの金属イオンに反応すると液剤中の分解反応できる成分が減少し反応が鈍くなっていきます。乾燥時に反応性が高くなるのは液中の反応成分濃度が高くなるため反応しやすいという理由と固形物質が残留しても反応が続くためです。この反応は強烈ですが部分的に偏った反応を起こしやすく侵食の最大の要因です。

 このような状況を避けるために、液剤をうっすら塗り広げるだけでは除去効果が足りない場合は、何度か液剤を追加して塗り広げる手法が1つ。安全性を重視するなら同じ工程(うっすら塗り伸ばす、乾燥させずに洗い流す→確認)の工程を繰り返す手法があります。

 ガラスに関しては塗装面(ボディー)よりも影響が顕著に出ますので使用できる範囲をよく考慮して使用しましょう。

機能性ガラスへの影響

 近年の自動車ガラスには紫外線(UV=ウルトラバイオレット)カットや赤外線(IR=インフラレッド)カット機能がついた製品がほぼ100%を占め、純粋なSI02ガラスは使われておりません。また色つきガラスに関しても酸化金属などが使用されております。

 デポジットブレイカーは極力ガラスの主成分であるSi02の結合を破壊しない設計にしましたが、Si02以外の物質にはどうしても反応してしまうので結果的にガラスへの攻撃性を0にすることはできませんでした。

 ボディーと異なり侵食するとリカバリ(修正)が困難な素材であるため、取扱いに関しては施工方法を厳守した使用が必要です。

1、着色ガラス面への影響

ガラスの種類

プライバシーガラス(薄い黒色の着色ガラス)、サイドガラス(焼き入れ強化ガラス)、紫外線カット、状態良好、傷なし

気温、表面状態等の条件

外気温32℃、ウィンドウコーティング施工、表面温度45℃(間接日光による加熱)

状態

30秒以内に乾燥状態に移行

施工から5分放置の状態→除去状態良好、ウィンドウコート剥離、ガラス面への影響なし

施工から10分放置の状態→上の状況と同様

施工から15分放置の状態→上の状況と同様

修正方法

 ウィンドコートが剥離したことによる周囲との境界が目立つため、ウィンドウコートを再施工した結果完全になじみ協会の判別は不可のレベルまで回復。白化現象などは皆無。

2、フロントガラス(フロントウィンドウ)面への影響

フロントウィンドウガラス、合わせガラス(2層樹脂合板ガラス・非焼き入れ)、紫外線カット、ワイパー傷あり、他状態良好

気温、表面状態等の条件

外気温32℃、ウィンドウコーティング施工、表面温度60℃(直射日光による加熱)

状態

施工後即乾燥状態に移行

施工から5分放置の状態→除去状態良好、ウィンドウコート剥離、垂れを生じさせて乾燥した部分に浸食あり。

施工から10分放置の状態→上の状況に加えてワイパー傷が浮き出すような施工境界面が浮き出す。

影響が顕著化したため検証中止。

修正方法

 垂れ、高温(指定温度の3倍)、乾燥、の条件下で侵食痕が残ってしまった部分に関しては、凹凸が見られましたので酸化セリウムで2分ほどスポット研磨することによって大まかに除去が可能でした。

 ワイパー傷の白ボケ部分に関しても、実際にガラスが白化しているわけではありませんので、傷を除去してしまえば消えますが、ガラスの傷を除去する行為は非常に労力として大きいため簡単に研磨した後30㎠当たり2分ほど研磨したのち(傷は消えてません)剥離したウィンドウコートを施工することによって周囲との境界はなくなりました。

2-2、フロントガラス(フロントウィンドウ)面への影響

フロントウィンドウガラス、合わせガラス(2層樹脂合板ガラス・非焼き入れ)、紫外線カット、ワイパー傷あり、他状態良好

気温、表面状態等の条件

外気温20℃、ウィンドウコーティング施工、日影、表面温度21℃

状態

施工から5分放置の状態→除去状態良好、ウィンドウコートの剥離

施工から10分放置の状態→除去状態良好、ウィンドウコートの剥離、ワイパー傷部分の浮き出し

施工から15分放置の状態→10分放置と同様、ワイパー傷部分以外の浸食は無し

修正

 ワイパー傷の白ボケ部分に関しても、実際にガラスが白化しているわけではありませんので、傷を除去してしまえば消えますが、ガラスの傷を除去する行為は非常に労力として大きいため簡単に研磨した後30㎠当たり2分ほど研磨したのち(傷は消えてません)剥離したウィンドウコートを施工することによって周囲との境界はなくなりました。

検証結果に関して

 着色ガラスに関しては使用が非推奨になっておりますが、実際の検証結果では影響が出たケースはありません。化学的根拠によって変色の可能性があるため非推奨にしております。個人の責任において目立たない場所などでお試しいただければ有効に活用できる可能性があります。

 フロントウィンドウに関しましては、ワイパー傷が入った(ワイパー可動)部分に使用しますとウィンドウコートや外部の油脂や汚れでうまく隠蔽されていたものが完全除去されるためその部分が目立ってしまいます。修正方法はありますが非推奨とします。(ワイパー可動部分にはデポジットは付きにくいと思います)

 傷が入っていない部分に関しましては使用温度帯を超えて、垂れた状態で乾燥させた場合においては5分以内でも侵食ダメージが発生する反面、垂れがなく使用温度以内の場合15分放置でも浸食ダメージは発生しません。垂れ、乾燥、使用温度帯を3倍オーバーという条件が重なりますと5分以内でもダメージが発生します。

 このように使用方法を無視した場合には確実にダメージが入りますので十分理解したうえでの使用をお願いいたします。

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