コーティング剤とは
市場にあふれるコーティング剤。どんな効果があって、何の役に立つのか?施工したほうがいいのか?
コーティング剤の目的
まずコーティング剤とは何か?という基本的な部分から解説させていただきます。コーティング剤の種類別に効果や特徴を書いていますと莫大な量になりそうなので、まず大まかな部分から解説させていただきます。
コーティング剤とは一般的に塗装の保護、艶出しを行うためのものであり、実のところメーカーの取扱説明書にも塗装の保護・艶出し材の施工は定期的なメンテナンスとして呼びかけているほどであり、本来は自動車にとって必須なものです。
コーティング剤はその特性としては非常に多岐にわたり、艶出し効果・防汚、撥水効果などの表面特性などもそれぞれの製品によって大きく異なります。多くの製品が艶、保護、防汚などの性能に加えその耐久持続性の向上を目指しています。
付加効果として撥水、傷埋め、傷消し、耐傷、親水などの効果を発揮する製品もあります。
ワックスとの違いは?コーティング剤の定義
正直なところ今現在においてコーティング剤とワックスの定義は非常に曖昧であり、分類的にこじつけることは出来ても無意味になってきてしまっています。
蝋を使っているか否か
代表的な定義ポイントとして「蝋(ロウ)」を使用しているか否かという点で、古くはコーティングという言葉よりもワックスのほうが一般的であり、自動車メーカーの言い回しとしては未だにワックスがけという表現で推奨しています。(メンテナンスノートなどには「ワックス」の施工を推奨していることが多い、しかしながらこれは塗装保護・艶出し剤全般を指す言葉と捉えることができます)
艶出し剤・保護剤という分類
ワックスというと「艶出し材」としての意味合いが強くなりますが、「艶出し保護剤」という意味合いも今に始まったことではなく、昔からありますので、艶出しだけではなく保護効果を謳ったものはコーティング剤というのも少し違います。
固形か液状か形状分類
固型はワックス、液状はコーティング剤という主張もあるようですが、この定義は製造元の主張とネーミング次第で破たんする定義です。
リキッドワックスという製品も存在しますし、蝋ではなくフッ素やシリコンを前面に押し出した「ハイブリッド型を謳うワックス」などは固形コーティングとも言えます。要はメーカーが付けた名前次第でどうにでもなってしまうため定義する意味がないというのが現状です。
端的に考えればワックスもコーティング剤も塗装の艶出し保護剤であり、傾向としては固形にワックスが多い、液体にコーティング剤と言う呼び名が多いというだけで定義は製品のネーミングに依存するという形で終結しておいたほうが混乱しないと思います。
ワックスとコーティング剤の定義~まとめ
以上の観点から昔はともかく、形状・形態・成分の多様化によってワックスとコーティング剤は「製品名」であるという考えが一番正解に近い考え方だと思いますので、「メーカー販売元に依存する呼び名」と考えましょう。