クロスリンクスの使い方
安全に施工していただくための詳細施工マニュアルです。濡れた状態、乾いた状態での施工、ガラスへの施工などについて解説させていただいております。
クロスリンクスの詳細施工マニュアル
1、用意するもの
クロスリンクス、施工するものとしてCPMコーティングスポンジ、もしくはマイクロファイバークロス(2枚あると便利です)。濡れた状態で拭き取りながら施工する施工方法に関してはスポンジが必要ありません。
2、施工準備について
本製品は簡易型ですが硬化反応を伴うガラスコーティングに該当します。アルコール系の溶剤を使用しており、油分の汚れを分解する力はありますがイオンデポジットなどの汚れは全く除去できません。
付着物が多い場合は事前に下処理を行ってから施工するようにしてください。汚れが残ったまま施工し続けると汚れを閉じ込めてしまいます。完璧に仕上げる必要はありませんが自己で納得できる範囲の除去は行ってください。
メンテナンスはReシールドでメンテナンス&コーティングを行うか、除去だけであればデポジットブレイカーを使用してください。
3、簡易施工方法
3-1、水滴付着状態から吹き付け
洗車後に水分を拭き取る手前の状態からスタートします。ドアパネル1枚に2~3プッシュ程度、ボンネットは大きさにもよりますが4~8プッシュ程度を目安に吹きかけて、固く絞ったマイクロファイバークロスで水分を拭き取りながら施工します。
1パネルに一気に2~3プッシュするのではなく、1プッシュ吹きかけたら拭き取るという動作を繰り返す要領で施工して下さい。大量に吹き付けますとシミや斑の原因となります。
3-2、拭き取り要領
マイクロファイバークロスを使用します。クロスリンクスを吹き付けながら水滴を拭きとっていくと、拭き取りが楽に感じるため拭き取りが雑になってしまいがちですが、水滴が残らないようにキッチリ塗り伸ばしながら拭き取ってください。
3-3、仕上げ確認
天候や水残りにはシビアではありませんが、拭き取り残しなどはシミや斑の原因となりますので施工完了後の確認はしっかり行ってください。
3-4、ムラのリカバリ
斑を発見した場合は濡れたマイクロファイバークロスで拭き延ばしてみてください。解消しない場合は同コーティング剤を吹き付けて少し広範囲に塗り伸ばした後、拭きあげてください。
それでも解消しない場合はReシールド、またはデポジットブレイカーで一度ボディーから除去してから再施工する必要がありますが、原因としては塗装面が痛んでいた、もしくは高温時に施工した、拭き取り忘れて時間が経過しすぎたなどが考えられます。
4、ドライ施工、アフターウェット施工
4-1、洗車後水分を拭き取った状態
エクスシールドなどと同様、洗車後に水分の拭き取りなどが完了した後から施工することもできます。本製品はアルコール系溶剤を含んでおり、揮発性が高くなっています。
そのためドライに近い施工方法は液剤が急激に揮発し、その過程で被膜の反応が急加速されますのでシミになりやすいため、夏場は禁止させていただきます。気温が高い場合は霧吹きなどで、ボディーに加水・加湿を行った状態から施工して下さい。
冬場に関しては揮発速度が遅く、液剤のみで塗り伸ばすことも可能です。
4-2、施工スポンジ
CPMコーティングスポンジが使いやすいかと思います。ボディーに調節噴霧せずにコーティングスポンジに噴霧したほうがムラなく安全に作業を行うことができます。
大きさとしてはCPMコーティングスポンジをちょうど半分にカットしたくらいの大きさがお奨めです。
4-3、使用量の目安
ドライの場合は水が施工補助剤として働かない為、液剤を多めに消費します。アフターウェット、及びにウェット施工時の1.5倍程度の使用量を目安にしてください。
4-4、施工範囲、放置時間、拭き取りタイミング
クロスリンクスはいかなる施工方法に置きましても放置時間は一切いりません。塗ってすぐに拭き取るという単純かつ簡単な行為で施工が完了し、放置時間のコントロール等を一切必要としません。パネルごとの施工を行っていただき、塗り忘れの無いように工夫してください。決して塗りっぱなしで放置しないでください。
弊社製品は本物の硬化被膜型で、かつ化学的に強い結合反応を起こす液剤です。~系、ガラスの被膜を謳っていても一向に硬化しない疑似被膜とは全く異なる製品特性を持っていますので施工方法・注意事項を守って作業してください。
4-5、拭き取りの道具、拭き取り工程
必ず水で固く絞ったマイクロファイバークロスを使用して下さい。マイクロファイバークロス以外では斑になりやすい傾向にあります。最終仕上げで空拭きで仕上げるとより良い仕上がりが得られます。
※斑のリカバリに関してはウェットの施工に書いた手順と同様です。
5、ガラスへの施工方法
5-1、ドライ施工
ウェットでも使用出来ますが、ウィンドウコートとして本格的に活用したい場合に置きましては、完全に水分を用いないドライ施工を推奨致します。まずガラスの汚れを除去して水分を拭き取ります。
5-2、スポンジにて施工
CPMコーティングスポンジを使用する場合は、半分くらいの大きさにカットしたものが使いやすいです。スポンジで直接塗り込むこともできますが、スポンジにティッシュペーパーを二巻きくらい巻きつけたものを使うと引っかかりが少なくスムーズに施工が出来ます。
スポンジにまいたティッシュペーパーの施工面が全体的にうっすら濡れる程度コーティング剤を付けます。その状態でガラスに直接塗り広げていきます。揮発するため施工されていないように見える部分も、一度液剤が通過した場所は施工できています。
厚塗り、塗りすぎは仕上げ困難になりますので、薄くコーティングすることを心がけてください。
5-3、拭き取り仕上げ
固く絞ったマイクロファイバーで面を変えながら拭き取って斑が無いように仕上げます。絞ったクロスで拭いた後、更に乾いたクロスで空拭きすると良く仕上がります。
斑が残る場合や施工が甘かった部分は同じ手順で部分的でも構いませんので再施工してみてください。
5-4、その他注意事項など
高温時は絶対施工しないでください。特に炎天下で直射日光を受けながらの施工は厳禁とします。夏場は日影、もしくは早朝、夕方以降等で時間を見つけてください。
また放置時間は不要です。撥水反応は時間経過とともに進みますが、コーティング剤の定着反応は一瞬です。よって塗ったままの放置はリスクが増すだけでメリットは皆無です。