SEタイヤコートの使い方
過飽和エマルジョン水性タイヤコート~SEタイヤコートの使い方詳細
SEタイヤコートの詳細施工マニュアル
1、用意するもの
背面パッド付きのスポンジ、ボディー用として使用できなくなったクロスなど。本液。
2、施工準備
本製品SEタイヤコートはゴム製品~主にタイヤの艶出し保護を目的とした製品です。界面活性剤を含むためタイヤ表面の汚れ、タイヤ由来の表面に溶け出している油分を溶解させる性質も若干ありますが、洗浄を主目的としていない為、洗浄は軽く行ってください。
タイヤ表面のゴム素材は、素材特性としてどうしても汚れを取りきれないことがあります。そういった場合は無理に除去しようとせずに固形異物(泥の塊など)だけ除去をし、上からコーティングを施工して下さい。
3、SEタイヤコート特有の注意点
SEタイヤコートは水性タイヤコートですが、従来の水性タイヤコートとは異なり意図的に艶出し、保護成分を過剰添加し不安定な液性であるため分離します。良く振ってからお使いください。
※水性タイヤコートは界面活性剤でシリコーンオイルなどの艶出し成分を「乳化分散」したものです。界面活性剤にはシリコーンを乳化できる限界量がありますが、限界量を超えて添加し過飽和状態にした製品がSEタイヤコートです。
ボトルはスプレータイプですが、原液使用時はスプレー噴霧ではなくほぼ広がらず直線状に噴射するような感じになります。これは粘度の関係であり、スプレーの交渉故障ではありません。
4、艶重視の施工方法
4-1、洗浄後の状態
艶を重視する場合はタイヤをブラシなどで擦って異物を除去し、水分をクロスなどで拭き取った洗浄後の状態からスタートします。
4-2、使用スポンジ、または直接噴射
使用するスポンジに噴射するか、タイヤに直接噴射し、タイヤ表面に斑なく塗り広げていきます。使用スポンジは背面パッド付きの方が施工がしやすいと思いますが、CPMコーティングスポンジでも施工可能です。
4-3、塗り方のコツなど
少量で塗り伸ばして余剰分が出ないようにするときれいに仕上がりますが、多少の余剰分が出ても乾燥後にボディー用として使用できなくなったクロスなどで仕上げることで綺麗に斑なく仕上がります。
あえて少し多めに液剤を使用し、余剰分を残すと艶に関しては油性に匹敵する外観になります。ただし汚れを蓄積しない事、メンテナンスをしやすいことを前提としたタイヤコートなので強靭な耐久性は持たせていません。雨や洗車で艶感は低下しやすいです。
5、簡易使用
5-1、洗車ついでの施工
原液使用の場合は、多少水で薄まっても効果は抜群です。よって洗車後の仕上げとしてタイヤが濡れている状態でも施工可能です。通常の水性タイヤコートは成分的に薄いため濡れた状態で施工した場合、乾燥した時に艶感が低いですが、SEタイヤコートは非常に良い艶が得られます。
6、希釈使用
6-1、希釈使用の場合
基本的な使い方は原液使用と同じです。原液施工より自然な艶が得られます。希釈倍率は~3倍までを目安とすると丁度いいかと思います。
原液の場合は粘度が高いためスプレーが噴霧ではなく噴射状態ですが、2倍程度に薄めていただくことで噴霧できるようになります。液剤の攻撃性が低いため容器の移し替えも素材を選びません。
7、使用範囲・使用可能なもの
主としてはタイヤ側面(接地面は施工しないでください、タイヤグリップが低下します)。また内装の樹脂部分、エンジンルーム樹脂部分、未塗装バンパー部分などの艶出しに優れた効果を発揮します。
成分的に表面の摩擦抵抗が極端に低下する傾向にありますので、本革、革調シートなどに使用するとシートホールドが弱くなり大変危険です。絶対に使用しないでください。
また布などにも使用することができません。
塗装面に対する攻撃性は低いため施工することも可能ですが、長期にわたって成分が残りますとシミになる可能性があるため、施工する場合は仕上げを良く行ってください。手触りの良さ、艶出し効果としては抜群ですが防汚性能に劣ります。
ガラスは斑になるため施工を推奨しません。