エクスシールド(XSHIELD)
超撥水・超滑水効果を十分に体感していただくために、安全に施工していただくための詳細マニュアルです。御覧になってから施工してください。
エクスシールドの詳細施工マニュアル
1、用意するもの
エクスシールド、目の細かいスポンジ、マイクロファイバークロス、霧吹き(汎用品でもOKです)
2、施工準備について
本製品は硬化被膜型ガラスコーティングです。1液で常温硬化し、無機に近い硬化被膜を塗装上に形成します。そのため被膜硬度が高く耐久性が高い反面、下地処理を十分に行わないまま施工しますと施工前に残っている汚れを閉じ込めてしまいます。
洗車後任意のダメージ処理(鉄粉、イオンデポジット、水垢など)の処理を出来る範囲で行ってください。完璧に仕上げる必要はなくユーザー様が満足できるレベルで構いません。
3、施工(推奨方法)
3-1、加水・加湿
霧吹きで施工する1パネルを湿らせます。水が垂れるほど吹き付ける必要はありません。水は施工補助剤として働くため、表面がうっすら湿る程度が適量です。(目安としてドアパネル1枚で3~5プッシュ程度。
3-2、使用スポンジ
小さく切ったスポンジ(厚さ20mm、幅・長さは50~100mm程度)を使用して施工をします。大きなスポンジは施工性が悪くなり、液材の吸い込みが多いためコーティング剤のロスが多くなりますのでお勧めできません。
本製品は液剤のほとんどが有効成分であり希釈して容量を多くしたり、施工した後揮発する成分がほとんどないため収縮もしません。よって液材を無駄なく使って頂きたい、更に細かい部分も施工忘れがないように小さなスポンジを強く推奨致します。
用意するスポンジは市販のワックス・コーティング施工用をカットしてお使いください。なお一度施工に使用したスポンジは、時間が経過すると硬化しますので再使用できません。そういった意味でも切断して数回使用する事をお奨め致します。
3-3、使用量の目安
塗り忘れが出ないように丁寧に施工してください。液材はドアパネル1枚で0.5ml、ルーフ1.5~2ml、ボンネット1ml目安で施工できます。弊社テストピースの大きさが400mm×400mmですが1~2滴でも施工可能です。滑りが悪い部分は霧吹きで加水して作業してください。
台数換算で乗用車4台、ミニバンクラスですと3台程度施工できる量が適量の使用量です。
3-4、施工範囲・放置時間
施工範囲はパネルごとを推奨します。例としてドアパネルを施工したら、ドアパネルのコーティング剤を拭き取るというように、パネルごとに作業工程を完結させるような施工方法が拭き取り忘れやタイムオーバーによる固着を防止する有効な手段です。
放置時間を長くしても基本的に効果は変わりません。重ねたい場合は1時間~2時間以内(硬化反応中)に重ね塗りをしてください。完全硬化後は重ね塗りはできません。
3-5、拭き取り
拭き取りはマイクロファイバークロスを使用してください。通常の布やセーム革などでは上手く拭き取ることが出来ません。乾いたマイクロファイバークロスでも拭き取り可能ですが、水で固く絞ったクロスの方が拭き取りが軽く傷つき難いのでお奨め致します。
4、施工中の注意
※施工中は長時間容器の蓋を開けっ放しにしておくと硬化反応が促進し、容器内の液が硬化する可能性があります。
※容器のノズル付近は硬化が早いので硬化した欠片を施工スポンジに付着させたまま施工しないように注意して下さい。
※蓋を閉める時は容器ノズルを拭き取ってから閉めてください。そのまま閉めますと次回使用時にノズル付近に硬化した欠片が付着している可能性があります。硬化してしまった場合はティッシュなどで簡単に取れますので除去してから使用してください。
※ノズルが詰まった場合はノズルを取り外して、楊枝や針のようなもので除去してください。ノズルを外さずに除去すると硬化した破片が液材中に混入して傷の原因となります。
※絶対に拭き取らないまま放置しないで下さい。本製品は「硬化被膜型」です。ワックスやポリマーコーティングとは全く異なる性質を持っており除去が困難になります。
※拭き取りに使用したマイクロファイバークロス、施工に使用したスポンジは硬化して再使用できない状態になります。無理に使用しますと傷の原因になりますのでお控えください。
5、使用範囲・使用可能なもの
施工、使用できる推奨素材は自動車塗装、樹脂部分(ヘッドライトレンズ、バイザーなど)、フロントウィンドウ以外のガラスです。
失敗時に磨けないという理由での非推奨部位で素材的には適している素材は、未塗装樹脂部分、合成ゴム部品(生ゴムは適していません)です。
安全上の性能が確保できないという理由で非推奨な部位はフロントウィンドウです。フロントウィンドウは高い撥水効果が得られ、普通に使用できますが検証の結果、他のガラス撥水剤の方が適しています。
密着性に関しては塗装面◎、ガラス◎、合成ゴム◎~〇、ABS樹脂〇、アクリル樹脂〇、ポリプロピレン・ポリエチレン△という評価が出来ます。