エクスシールド裏ワザ施工方法
エクスシールドの効果を最大限に引き出すための施工方法と注意点、免責事項の解説。
施工方法と効果、相対するリスク
CPMでは最高峰の硬化型ガラスコーティングを使いやすく低リスクで使用して頂くための研究と開発をし、安全に使用して頂くことを第一に考えて施工方法等を推奨しております。
しかしながらコアユーザーの皆様は多少のリスクが増えたとしても少しでも高い効果を得たいという考えもあると思います。
同じコーティング剤でも特殊な施工方法と称して情報を販売したり、業務用として専売したりするケースもあるようですが弊社の方針としては持ち得ている施工方法と情報に関してはユーザーの皆様に無償でフルオープンに致します。
もちろん施工方法によってはリスクが高くなったりする可能性がありますので、免責事項は守っていただきますが、購入していただいたユーザーに対して「特殊な施工方法」という理由で情報を与えなかったり、有料情報として販売することはしません。
免責事項
エクスシールドは硬化被膜型のコーティング剤です。添付の説明書の注意点を守らない場合において発生したトラブル等に関しましては一切の責任を負いません。また以下で公開する情報は開発初期から携わったプロの施工者からのフィードバック等からの情報なので、高い技術を要するケースも御座います。
十分理解した上で情報の利用をお願いいたします。
フルドライ施工法
エクスシールドは施工補助のために水分を加水して施工するアフターウェット施工法を推奨していますが、実は施工にも拭き取りにも水分を使用しない「フルドライ」の施工も可能です。
もともと液の伸びが良いためフルドライ施工を一般用の施工方法として視野に入れて開発を進めておりましたが、いくつかのデメリットがあるため現在のアフターウェットの施工方法を推奨にしました。
デメリットとリスク
デメリットは、水分を施工補助として使用しないため液剤の使用量が約1.5倍くらい多くなり、1回あたりの単価が高額になってしまう事、もう1点は拭き残し時に厚い状態で残りやすいためアンチリスク除去機能があっても除去に時間がかかる傾向にあることです。
更に、やはり拭き取りもドライのクロスで行うため水分を含んだクロスで拭き取りよりも抵抗がありますし、斑にもなりやすいので仕上げに時間がかかる点です。まさにプロ仕様の施工方法が「フルドライ」の施工方法です。
メリットと効果
推奨のアフターウェット施工に対して膜厚が多く取れるため、最高性能の対水接触角度の撥水状態が出しやすく維持しやすいのが特徴です。
コーティング剤を拭き取りながら平面に均すことをレべリング(均一化)などと言いますが、水分がある状態の方が容易にこの「レべリング」を行うことができる反面、少々過剰にレべリングしてしまう傾向にあります。
フルドライ施工の場合は最小限のレべリングで被膜化する残存成分を最大限に残すことが可能であるため耐久性に優れた被膜を形成することが可能となっております。
施工のコツ(ポイント)
本来ドライ施工を視野に入れた開発であったためドライ施工はしやすいのですが、使用する道具、特にスポンジに関しては選択を間違えると施工しにくく感じてしまうと思います。
施工スポンジ
使用するスポンジの材質はエステル系のスポンジ以外で発砲の細かいスポンジを推奨します。硬さは柔らかすぎると施工しにくい部分があるため少々反発力があるか、または背面付きのスポンジが施工しやすいです。(※エステル系はドライ施工において引っ掛かり感が強いため非推奨)
大きさは細かい部分を施工するという意味、液剤の吸い込みを少なくするために購入したものを小さくカットして使用することをお奨めします。(使用したスポンジは時間が経過すると硬化して使用できなくなるため使い捨てになります。その意味でもカットして使用するのが経済的です。)
大きさの目安は幅4~5㎝、長さ6~7㎝、厚さ2~3㎝の長方形が使いやすいですが、カットしてみて使用しやすい大きさを探ってみてください。
弊社のコーティング用スポンジの材質はエクスシールドの施工を考慮した材質、反発力になっております。コストの関係上背面パッド付きではありませんが吸い込みも少なく滑りが良いため施工性は良好です。
塗り込みのコツ
縦横方向に丁寧に薄く塗り延ばして下さい。ウェットに比べると伸びや滑りが悪く感じると思いますが、基本的に延びは非常に良好なコーティング剤で、乗用車でも15g程度でフルドライ施工が可能です。セカンドカーをお持ちの方は2台分のドライ施工が可能な計算です。
放置時間は必要ありません。丁寧に塗りこんで頂ければ放置時間に相当する時間が経過すると思います。10分を目安に塗ったら拭き取るというパネルごとの施工を実施してください。
拭き取りのコツ
マイクロファイバークロス以外では綺麗に仕上げられませんので、必ずマイクロファイバークロスを使用してください。
ムラなく施工するポイントとしてはクロスを1方向に揃えて拭くことです。パネルの途中で往復させると折り返しの部分にムラが発生しやすいです。
もう一つはクロスの拭き取り面を頻繁に折り返して新しい面で拭き取るようにすると仕上げが早くなります。出来れば複数のクロスを用意して拭き取りに臨む事をお奨めします。
注意点やコツは以上を参考にし、大まかな施工方法・手順に関しては「ドライ施工」を参照してください。
ドライ施工の応用・工夫
ウェット施工においてレべリング過剰で被膜が薄くなってしまう原因は過剰な水分です。そのためアフターウェット施工においても、加水する水分を最小限にするなど工夫をすることによってフルドライに近い特性を得ることも可能です。
他には、拭き取りはドライのクロスで行う。という手法も有効です。