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脱脂工程の理由と必要性

必須であることをアピールするのではなく、状況に応じて脱脂を行うべきか省くかを判断するための知識、脱脂する意味の図解で解説しました。

脱脂が必要な理由

 脱脂とはコーティング施工前に、塗装面に油分があるとその部分が邪魔をしてコーティング剤の密着性が悪くなり、結果的に斑になってしまったり、耐久性が悪くなってしまったりするような悪影響を防ぐために行います。

 通常カーシャンプーにも油分の分解性能がありますから、カーシャンプーを使用した洗車を行っていれば大抵の油脂汚れは分解しておりますが、実は問題となってくるのはカーワックスやコーティングに含まれる油分です。

 ほとんど全てのコーティング剤やワックスに注意書きとして記載されていると思うのですが、「前に使用したワックスやコーティングの成分が残っていると効果を発揮できない可能性がありますので除去してから使用してください」という感じの注意書きに対しての作業が必要になるというわけです。

 ワックスがけをした車の撥水効果が一回の洗車でなくなるでしょうか?繰り返せば無くなりますが、相当擦らないと撥水効果は消えません。ワックスの耐久性が悪いといっても、現在のワックス製品は(硬化型コーティングは例外ですが)比較しても遜色ない密着耐久性を有しており「それなりの原理」で塗装に被膜を形成しています。

 というわけで洗剤の使用だけでは難除去である、油分ならぬ残存ワックス&コーティング剤被膜の除去を脱脂行程の中で行っていきたいというのが脱脂する本当の意味です。

脱脂の意味が解かる図解

 石油系溶剤を使ったワックスやコーティング剤はその溶剤成分によって、残存した被膜を溶解除去しながら再皮膜化するようなな感じになります。そうすると見た目は綺麗になりますが長期にわたって繰り返すと以下のようになります。

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 溶剤入りのワックスやコーティング剤の場合、残留した被膜の影響をたいして受けずに再施工が可能です。しかしこれらの溶剤で溶解する被膜に汚れがあると、汚れた被膜の蓄積を誘発してしまい、繰り返すと汚れが塗装に染み込んだような状態になります。

 この現象が起こりやすいのが石油系溶剤、パラフィン、蝋を主成分としたワックスです。淡色車ではこの状態に陥っている様子がよくわかり、実際に多数の事例を見たことがります。上記の図解はその状態に至るまでの経緯を表しています。

 この状態を回避するために、または再施工するコーティング剤やワックスの被膜に影響を与えないように、効果を正しく出すために使用されるのがシリコンオフなどと呼ばれている揮発性の石油系有機溶剤です。

 アルコール系の脱脂剤もありますが、こちらはあまり一般的ではありません。石油系有機溶剤のほうが多種の油分樹脂を溶解するからだと思います。しかしながら、弊社コーティング剤のエクスシールドは石油系の成分と相性が悪いため、完全に揮発していれば問題ないのですが溶剤が被膜中に入って反応すると悪影響が出ます。

よって弊社取扱いの脱脂剤は適正濃度のIPAを使用しております。

 これらの溶剤を使用して被膜を溶解して、被膜に取り込んだ汚れごと除去して、次のアクションに備える。それが脱脂の意味です。

脱脂を必須・推奨化するわけではない

 図解を見ると脱脂をしてからのワックスやコーティング施工の重要性が解かっていただけるかと思いますが、必ずしも毎度のように脱脂が必要になるわけではありません。

 図解に当てはまるようなタイプのワックスやコーティング剤を使用していても3ケ月に一度程度こういった脱脂を行うか、もしくはメンテナンスクリーナーのような製品を使って被膜のクリーニングを行えば汚染された被膜の積層や塗装への浸食はほとんど起きません。

 ガラス繊維系などの被膜に関して言えば、長期に渡って不揮発の油分を含むような皮膜形成はしない傾向の製品が多いため、再施工時に脱脂をしなくても同系統の重ねがけが施工しやすいという特徴もあり、これを考えると脱脂が重要であるのは確かですが場合によっては必須行為ではないということも言えます。

 コーティング剤の性能を引き出すために脱脂はしておいたほうが確実性は上がるものの必要性、労力と時間などなどと相談しながら行うことをお薦めします。

超撥水、超滑水ガラスコーティング エクスシールド

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