コーティング剤やワックスのかけ方
施工方法(かけ方)は一つだけではありません。ワックスやコーティング剤のかけ方とそのメリット、デメリット、概要を解説させていただきます。
ワックス・コーティング剤のかけ方
ワックスやコーティング剤のかけ方ですが、方法は一つではないので解説しておきます。手順・方法詳細は各リンク先へ
ウェット(湿式)施工
洗車後に濡れた状態から施工することを指します。ウェット施工にはさらに2種類の施工方法が存在し、ひとつは洗車後に水分を拭き取るついでに施工出来てしまうという超簡易施工タイプ。
もうひとつは濡れた状態で塗り込んで、一回全体的に水で流した後に水分と一緒にコーティング剤の拭き取りを行うタイプです。どちらも濡れた状態で施工できるため傷が入りにくく手軽に施工できる一方、後者の施工方法に関しては施工中の乾燥がネックです。
近年ヒットしているガラス繊維系コーティングなどに多い施工方法ですが、一部の有名ワックスではウェットの状態で施工できるものも存在します。
弊社のエクスシールドに関しては基本的にアフターウェット施工を推奨しておりますがドライ施工も容易にできるように設計しており、粒子がベアリング&レべリングをしてくれますので非常に傷がつきにくく均一な施工が可能となっています。使う液量が多くなるのが欠点と言えますが耐久性、膜厚の確保では優位です。
ドライ(乾式)施工
最も認知度が高い方法で、洗車後に水分を拭き取った後に乾いた状態でボディーにワックスやコーティングを施工する方法です。手塗りの他にポリッシャーなどで機械塗りを行う場合もドライ施工です。
施工可能なワックスやコーティング剤は多種多様で効果の高いものも多いのですが、塗った後に拭き取る行程があり、その工程に手間がかかる場合が多いため時間がかかります。
更に乾いた状態での施工ですから、異物の付着には気を使わないと保護するための施工で傷を大量に作ってしまうというケースも想定できますので、細心の注意が必要になります。
昔ながらの固形ワックス、半練りワックス、テフロンコーティング、油性ポリマー、エマルジョン系ポリマー、ガラス硬化系コーティングなどがドライ施工の対象です。
アフターウェット(加水・加湿)施工
これは弊社の造語?にあたります。洗車後に水分を拭き取った状態で、施工する面に霧吹きなどで水を加湿・加水して施工する方法です。
せっかく拭き取った水を、再度吹きかけるなんて効率が悪いにも程がある!と思われるかもしれませんが、実に理にかなった施工方法です。理由としてはウェット施工時の必要外の水分除外と、乾燥のリスクを低減できるからです。
他にもウェット施工は水分があるため、ドライよりも傷が付きにくいですが拭き取りを行っていないため洗い残しの汚れを拾ってしまうリスクが高くなります。そのため洗い残しの異物を拾ったまま施工することによる傷のリスクがありますが、拭き取り後に加水するためアフターウェットはこのリスクも低減できます。
しかも噴霧するのは単に水でなくてもいいのです。例えば精製水だったりイオン交換水を使用して施工に工夫を加えることもできますし、「水以外の何かを使用すること」によって大幅に施工性、定着性、被膜特性などを改質することすら可能です。
弊社取扱いのエクスシールドをはじめとする反応硬化型のガラスコーティングは金属イオンと反応して皮膜を変質させることもありますので、施工するときに加水する水は不純物を取り除いた純水の使用を推奨いたします。弊社では超純水に匹敵する純度の水を生成する機械を有しています。
対応する製品は、を嫌う性質のコーティング剤やワックス以外に適応する施工方法です。拭き取り時に同時コーティングするコーティング剤にはあまりメリットがありません。
本来ウェット施工で対応しているコーティング剤や、一部の反応硬化型コーティングでも対応可能なはずですが希釈濃度や、施工後に水で流さないと斑になってしまうなどの理由があったり、硬化型ガラスコーティングに関してはメーカーに言われるがままで加水した時の実験を確認していないなどが理由に挙げられると思います。
コーティング剤・ワックスの施工方法~まとめ
以上のように大きく分けると施工方法は濡れたまま施工するタイプと乾いた(水分を拭き取ってから)施工するタイプの2つですが、派生して水分を拭き取ってから、新たに不純物の少ない水などを加水して施工する弊社推奨の施工方法があります。
どの施工方法もメリット・デメリットがありますので上記の簡単な説明、または具体的な施工手順を示したリンク先を参照してください。