硬化反応前の雨、水濡れに関して
硬化反応前の雨、長時間の水濡れの影響は?また問題が起きた時の対処方法は?
硬化反応について
弊社CPMのエクスシールド、Reシールド、ホイールコートなどは硬化被膜型ガラスコーティングと呼ばれる湿気硬化型のコーティングです。
この反応は脱水分によるイオン結合の促進や表面張力や物性による展着の類とは全く異なり、塗装表面に強力に分子間結合し、架橋反応により被膜を形成します。
反応には適度な湿度、促進要素として熱がありますが、反応がある程度促進されるまでの間は被膜の性質として不安定で超撥水、防汚効果を発揮しません。艶などに関しても反応完了時の方が深く締まって見えます。
この時間は硬化型最大の弱点と言えます。なぜなら天候は完全に予測できるものではありませんし、DIYユーザーには施工できるタイミングも自由という訳ではないからです。
長期間水濡れの影響
硬化反応が収束する前に雨に濡れてしまい、長時間放置した場合には部分的に過反応が起き部分的に撥水が弱くなってしまう傾向があります。
撥水性や滑水性が上手く機能するためには、面で均一な撥水力(表面張力)である必要性があります。このため部分的な過反応が起きますと撥水力が低下した状態になってしまいます。
過反応痕
DIY販売するにあたって一番重視した点は拭き取り残しの簡易除去化、すなわちエクスシールドで実現しているアンチリスク機能ですが、実は水濡れの影響に関しても皆無とまでは行かないものの低リスク化しています。
硬化被膜型の液材は非常に結合力が強く、一部塗装に浸透するような形で架橋します。このように結合する場合に怖いのは被膜の白濁化です。塗装表層まで一緒に白濁化するため対処に手間がかかります。
硬化被膜型はこのような白濁化が起きやすい傾向にありますが、弊社の硬化型コーティングは白濁化はしません。上で書いたように部分的撥水の低下が起きます。
またイオンデポジットとは若干異なるのですが反応痕と呼ばれるシミのようなものが確認できる場合があります。ソリッドブラック以外ではほとんど確認出来ないレベルですが未反応で高温状況であるほど目立つ痕跡が残ります。
水濡れの対処
拭き取れる環境であれば水分を拭き取ってください。未反応の状態で拭き取りを繰り返すとオーバーレべリング(均一化のし過ぎ=拭き取り過ぎ)で被膜が薄くなりすぎる場合があります。天候のいい日に施工しなおす事で完全な性能を発揮できます。
拭き取れずに乾燥してしまい、反応痕が出てしまった場合や部分的な撥水の低下が見られる場合はReシールドを施工することによって反応痕の除去と撥水被膜の再形成が可能です。
Reシールドを使用しない場合の対処としましては、超微粒子研磨剤などを使用して反応痕を除去し、再施工することで解決いたします。