エクスシールドの耐久性・再施工頻度
耐久性は?再施工の頻度はどの程度?などの疑問にお答えします。
耐久性の定義と目安
耐久性に関してはコーティング関係のFAQで「コーティング剤の耐久性に関して」でも書かせていただいておりますが、コーティングの被膜が塗装面に残存しているか否かという一点においては硬化被膜であるエクスシールドは有利なのですが、弊社では単にコーティングの被膜が残っていることを耐久しているとは表現しません。
コーティング被膜の残存や光沢維持率だけで評価すれば、5年は余裕で持続しますし、現に屋内保管のテストピースに関しては3年経過しても撥水性能自体が持続している状態です。
しかしながら実車の使用環境、施工環境を考慮し、なおかつ防汚・撥水性能がある程度維持できる期間を知りたいというのがユーザーサイドの意見かと思いますので、ユーザー観点からの耐久性を目安表記したいと思います。
実車使用環境下での耐久性
施工の精度、洗車頻度によって大きく前後しますが、防汚・撥水性が耐久するおおよその目安はルーフ・ボンネットなどの平坦面で3~6ヶ月、サイドのドアパネルなどで6~18ヶ月です。
データではもっと長期間のデータもありますし、逆に施工不良や悪環境下によってもっと短期間のデータもあります。単純に水が掃けていけば撥水というレベルならもっと長期間撥水をします。
撥水が減退=コーティングの剥離ではありませんが、ボディーを守るためのコーティング剤なので実用耐久における表示になります。撥水が低下する原因に関してはリンク先をご覧ください。
再施工に関して
撥水の著しい減退が見られたら再施工してください。基本的にボンネットやルーフの撥水減退が早いと思いますので、落ちてきたと感じた時にReシールドを軽く施工することでベストの状態を持続することができます。
撥水性が高い時は防汚性も比例して高いので重ね塗りが出来ません。正確には可能ですが密着性が悪いので極めて耐久性の低い被膜が分離形成されるだけで効果が薄いです。
分離形成と表現するとコーティング被膜の積層化が成功しており、一見良い印象なのですが、薄膜コーティングの耐久性に大きく関連する要素として「密着性」があります。
硬化型コーティングの耐久性が高い理由の8割以上の要素は硬度ではなく、実は密着性によるものであると考えています。ガラスに付着した油膜を考えてください。油膜・・・硬度とは無縁に思える物質が何故簡単に除去できないのか?他にもいろいろ身の回りの汚れに置き換えてみて頂ければ納得いくと思います。
硬化型ガラスコーティングは化学反応による強力な密着性を確保していますがエクスシールドはその密着を阻害するほどの防汚性能を持っているため、再施工時、重ね塗り時にはこの防汚膜を破壊してからとなります。
ケミカルによる除去
耐薬品性が高いため完全な破壊が難しく、その時点では撥水性が無くなったように見えても水洗い洗車をしたら復活しているというパターンもあります。よってケミカルによる除去は推奨できません。
コンパウンドによる除去
表面構造を破壊するには研磨剤が一番確実です。市販の「超微粒子」レベルのコンパウンドで表面を整えて撥水が減退したことを確認して再施工してください。確実なのはReシールドの施工です。
Reシールド施工+エクスシールド
弊社Reシールドを使用することによって再施工と同様の効果が得られます。Reシールドは研磨剤を配合した汚れ除去+エクスシールド被膜再形成のメンテナンス剤です。
Reシールドを施工した直後(1時間以内が理想なので連続施工)にエクスシールドを施工するとReシールド反応中にエクスシールドを重ねることが可能です。確実な撥水防汚層を再形成することが可能です。重ね塗りのタイミングはこのタイミングが一番効果が高いです。
Reシールド自体は研磨剤を配合しているため重ね塗りの概念が無く、不可能と考えます。