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鉄粉被害の原因と知識

多くのユーザーを悩ませる塗装に対するダメージについての解説と対策方法

鉄粉とは・・・発生原因や付着メカニズム

 まず鉄粉とは何か?という話からになってしまうと思います。なぜ道路を走っているだけの自動車の塗装に鉄の粉が付着して、あまつさえそれが容易に除去できない状態になってしまっているのか?疑問だらけでしょう。

 その正体は鉄粉っぽい何か・・・ではなくて実際に空気中に飛散した鉄の粉であり、酸化(錆る)ことによってボディーに付着してしまった状態になることによってザラザラした感触になってしまうのです。

 洗車時にザラザラする、拭き取り時にクロスが引っ掛かる感じがする。それは鉄粉による被害の可能性があります。黒い車の場合は鉄粉が非常に目立ちにくいので手触りなどで確かめましょう。

鉄粉の発生源

 これは地域によって多様です。中には鉄粉被害にはあったことがないという方もいると思います。しかしながら何をやっても鉄粉だらけ・・・もう諦めている。というくらい鉄粉被害に合われている方もいらっしゃると思います。

 発生源としては製鉄工場、溶接工場などの工場からの発生。線路高架橋などの電車からの発生。どうにもならないのが車のブレーキダストからの発生。

 自動車のブレーキ装置にはブレーキパッドと呼ばれる消耗部品が付いており、車の走行軸と同回転しているブレーキディスクと呼ばれる鉄のディスクをパッドで挟むことにより制動力を得ています。パッドのほうは金属も含んでいますが基本的には樹脂との焼成物なのであまり問題がないといえます。

 しかしながらディスクのほうは削れる量が少ないといえど純鉄なので錆びます。大型トラックなども通行し、更に交通量が多い国道付近では走るだけで少なからず鉄粉を浴びます。

 他にはチェーン装着装甲などでも鉄粉が道路上にまき散らされます。ということで普通に車を使用していれば発生源の多い鉄粉は多かれ少なかれ受けてしまいやすい被害と言えます。

付着メカニズム

 鉄粉の付着メカニズムなのですが、多くの解説では鉄粉が鋭利なのでボディーに刺さって・・・という表現です。しかしながら実際には鋭利な構造で刺さりやすいということは確かですが、ボディー上で酸化が進むことで錆と一緒に定着することが原因の主であるといえそうです。

 ちょっと表現を変えると、鉄粉が水などの影響で酸化して、その溶解物が金属イオンとなって溶け出し、いわゆる錆びた水が乾燥することによって固着化、染色が進行します。

 貰い錆びという言葉をご存じでしょうか?本来錆ることのない性質のものが錆の成分の侵食を許してしまったり、錆びてしまったりすることです。お風呂場においたヘアピンなんかが「よくある光景」としてイメージしやすいかと思います。

 この現象から分かる通り、固形物である鉄粉を取り除けばザラザラ感は解消されますが、早期に対処しないと錆びによって塗装が染色されてしまう現象も起きます。

車の塗装上に乗る?疑問

 比重の重い鉄粉が空気中を浮遊するという点が納得いかない!という人もいるかと思いますが、実際に浮遊している時間は僅かだと思います。主に乗ってしまうタイミングはタイヤで「巻き上げた鉄粉」がそのまま乗ってしまう。

 高架橋から落下してきた鉄粉が乗ってしまう、高地から低地に強風で煽られた場合に落下して乗ってしまう。というパターンが濃厚です。実際に空気中を漂うような時間は短いでしょう。

除去と対策

 長くなりましたので除去方法と対策に関しましては次のページにて解説させていただきます。

超撥水、超滑水ガラスコーティング エクスシールド

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