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樹液/花粉の除去と対策

場所特定的・季節的な被害である「樹液・樹液のこびり付き」の対策と除去方法などについて

正体不明のベタベタした汚れ「樹液・花粉」

 正直、それが樹液や花粉であるということに自身ですぐに気がつく人は少ないと思います。夏場に樹液の分泌が盛んな木の下に車を停車させておいたり、自宅のすぐそばが公園や空き地で木が生えている場合に多くみられる被害です。

 ゼリー状のベタベタしたものがたまに車にくっついている、鉄粉じゃなさそうだけどボディーがざらつく、触ってみると何となくベタベタしているような気がする、それが洗車をしても全く落ちない。となれば樹液や花粉による被害の可能性が高いです。

塗装への影響度合いは?

 実は非常に良くないです。鳥糞に次ぐダメージ浸透度を誇りますので早期に除去することが好ましいといえます。樹液は天然樹脂として古くは重宝されており、染料などの材料にもなっていたそうでして「染み付く」と塗装内部に浸透したような形になり除去困難になることもあります。

 また固まってくるので、そのままこすって無理やり除去してしまうと傷を作る原因にもなってしまいます。

樹液や花粉の除去方法

花粉に関しては被害が酷く発生していますので別途研究ページを設けました花粉の除去や対策についての具体的な方法なども合わせてご覧ください。

 樹液や花粉は天然ものなので熱によって軟化融解しますが、水には直接溶けにくいのでお湯などで軟化させてから、タンパク質等を分解する作用のある虫取りクリーナーや溶剤系のクリーナーで除去する方法が有効です。

お湯の使用による除去

使用する温度帯は80℃位がベスト。実際には100℃の熱湯でも影響は確認できませんでしたが、車の樹脂パーツの耐熱温度が100℃以下の場合がありますので安全策で80℃です。

 温度を維持するためにタオルなどの上から熱湯をかけるのが軟化させるためには有効な手段。お勧めはPVAクロスと呼ばれる水分拭き取り用のクロスを使用すると吸水量が多く接地面積が多くなるのでより有効です。

 しかしながら無ければ購入してまで用意するほどのものではないですので、タオルや手持ちのマイクロファイバークロスでOKです。面積が広い場合はいらなくなったバスタオルなんかがあると便利ですね。

虫取りクリーナー併用の場合

 上記お湯の使用で軟化させたらクロスで少し拭いてみます。簡単に除去が出来ればそのまま拭き取ってしまって構いません。ちょっとまだかな?という場合は虫取りクリーナーをかけて放置します。

 それからもう一度上記行程のお湯+タオルを実行します。虫取りクリーナーを放置した時点で取れそうだったら除去してしまって構いません。要はいかに力に頼らずにスムーズに除去するかです。

 対象が花粉や樹液の場合はこの方法で時間はかかるものの、大抵は除去可能です。

溶剤使用の場合

 樹液は天然樹脂の一種ですから、ある種の樹液は溶剤を使用すると簡単に除去できる場合もあります。ただし種類によってなのか、経過期間なのか明らかにはなっていませんが溶剤では取れにくかったケースもあります。

使用する溶剤に関しては、シリコンオフやピッチ&タールクリーナーなどが挙げられます。

 使用するタイミングは虫取りクリーナーと同様にお湯でふやかした後ですが、濡れた状態よりも軽く水分を除去してから、溶剤を含ませたクロスで何度が優しく拭うという方法を推奨いたします。

粘土を使用できるケースも

 あまりベタベタした状態のときは有効ではありませんが、細かく飛散した樹液や花粉が時間経過によって塗装ミストのように「硬い」場合は粘土による除去が有効かつ効率的な場合があります。べたつきが少ないときは粘土から試してみるのもいいと思います。

 粘土から試す場合は熱湯は使用せずに流水+粘土を使った「鉄粉除去」と同様の方法で試してみてください。有効性が確認できなかった場合は、熱湯+クリーナー及び溶剤の方法に移行してください。

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