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虫のこびり付き除去方法/対策

夏場の高速道路走行の定番ダメージ。虫の死骸こびり付きによるダメージ。除去と対策

塗装への影響~虫の死骸

 樹液や鳥糞のように「物によって浸食度が異なる」という様相で症状を固定できない被害なのですが、最悪のケースを想定して対応するならば早期除去が望ましいといえます。時間経過とともに侵食や固着が進むも他のダメージと同様です。

 問題が厄介になりやすい原因としては車の前面で「樹脂パーツの塗装部分」に被害が集中するためです。車の塗装は金属のボディーと樹脂パーツであるバンパーやミラーに使用されている塗装では処理も塗装種類も異なります。

 掘り下げると長くなりますので簡潔に書きますと、ボディーは金属なので「焼きつけ」による塗装種と処理が可能でありフッ素樹脂塗料などは多くが焼きつけの処理が必要です。一方樹脂は耐熱温度がせいぜい100℃くらいですから200℃を超える焼きつけを行うと樹脂が変形して話になりません。

 こういった理由からメーカー出荷時に施されている塗装を想定すると「ボディー」と「樹脂パーツ」の塗装は別物であり、塗装の耐久性その他もろもろを考えると虫がよくこびりつく前面のバンパーなどは若干弱いといえます。

 被害内容としてはシミが代表的、大型昆虫や硬度の高い「ゾウムシ」の仲間が激突した場合に傷やヘコミが生じる時があります。

虫の死骸のこびり付き除去方法

 これに関しては虫取りクリーナーが各社から出ていますので使用したユーザーも多いと思います。使い方としては洗車前に吹きかけておいて洗車と同時に除去する方法が効率的には良いです。

 高圧洗浄機が使える洗車場では虫取りクリーナーを吹きかけて放置、乾かないように監視して酷い場所には適量追加噴霧します。~5分くらいを限界目安にして液剤を染み込ませてから高圧洗浄機で洗浄すると触ることなくほとんどの虫が除去できます。

熱湯の使用で除去(方法)

 時間経過でこびり付きが酷い場合や、クリーナーを使わずに除去するには熱湯+タオルで除去、もしくは除去促進を図れます。

 使用する温度帯は80℃位がベスト。実際には100℃の熱湯でも影響は確認できませんでしたが、車の樹脂パーツの耐熱温度が100℃以下の場合がありますので安全策で80℃です。

 温度を維持するためにタオルなどの上から熱湯をかけるのが軟化させるためには有効な手段。お勧めはPVAクロスと呼ばれる水分拭き取り用のクロスを使用すると吸水量が多く接地面積が多くなるのでより有効なのですが、実はPVAという素材の耐熱温度は低い場合が多く、80℃の場合耐熱温度を超過する製品もありますので注意してください。

 無ければ購入してまで用意するほどのものではないですので、タオルや手持ちのマイクロファイバークロスでOKです。面積が広い場合はいらなくなったバスタオルなんかがあると便利ですね。

高圧洗浄機なし、虫取りクリーナー併用の除去方法

 上記お湯の使用で軟化させたらクロスで少し拭いてみます。簡単に除去が出来ればそのまま拭き取ってしまって構いません。ちょっとまだかな?という場合は虫取りクリーナーをかけて放置します。

 それからもう一度上記行程のお湯+タオルを実行します。虫取りクリーナーを放置した時点で取れそうだったら除去してしまって構いません。要はいかに力に頼らずにスムーズに除去するかです。

除去時に付く傷について

 弊社では出来るだけ擦ったりする作業は掲載していません。強くこすったりする行為は汚れや異物を除去するにあたって実は有効な手段であったりしますが、ほぼ確実に傷を入れてしまいます。

 虫の中には硬い甲殻を持つ昆虫類もいます。そのような甲殻が死骸と一緒にこびりついた状態で強くこすりますと、思いのほか深い傷がついてしまうことがありますので注意してください。

コーティング剤による硬度について

 余談ですが硬化被膜系のコーティング剤の硬度がいかに高くても例外ではありません。他社扱いのガラスコーティングは分かりませんが、弊社扱いの製品に関しては正直に申し上げて一定以上の力が加わった際にはほとんど耐傷性能で防御することはできません。

 「硬度の測定方法」をご覧ください。弊社で保有している硬度計でもそうですが、素材の厚みが一定以上ないと測定できない場合がほとんどであり「コーティング皮膜」の硬度を測定するためには少なくとも塗膜状にする必要がありますが、塗膜にしてしまうとボディーに施工されたコーティング皮膜の硬さとは異なった条件になります。

 そこで鉛筆引っ掻き硬度の測定が良く使われるのですが、弊社で使用しているようなテストピースに施工して硬度の変化を見るのが事実上「最もまとも」な硬度測定かと思います。ガラス板等の塗装よりも硬い素材に施工しての硬度測定をしても何の意味もありません。

 測定方法の概要が詳細に記載されており、実用に即したテスト方法でコーティング被膜の硬度を証明しているコーティング剤があるでしょうか?

耐スリ性の向上

 コーティングによる耐傷性はμ以下の「表面処理技術」に通じるものがあり、弊社ではそのあたりの技術も研究し「現実的に」取り組んでおります。なので洗車時に受けるような弱い力による耐スリ性の向上に関しては効果があると自信がありますが、かなり強くこすってしまった場合はやはり傷つきが避けられません。

虫のこびりつき防御・対策

 付着防止には難付着性の高い性質のコーティング剤が好ましいです。弊社製品ばかりの宣伝になってしまいウンザリかもしれませんが、言うまでもなく抜群の難付着性、防汚性を誇るエクスシールドが有効なのは言うまでもありません。

 持続性は短いですが固形ワックスも施工直後の難付着性は良好です。固有のワックス名称が書けないのが残念ですが有名な某社高級ワックスは価格が高いだけではなく高性能です。

 あとはディーラー系で施工しているテフロン系のコーティング、こちらも固有名詞で書けないのが残念ですが施工直後の一ヶ月程度は難付着性、防汚性は優秀です。

 ただ虫のこびり付きは強烈で、群を抜いて高性能なエクスシールドでも取れにくいケースが散見されます。早めの除去は心がけましょう。

超撥水、超滑水ガラスコーティング エクスシールド

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