難付着性被膜
ガラスコーティング剤エクスシールドの防汚性能の一つ、難付着性被膜の検証動画を含めた解説です
粘着物に対する耐性
エクスシールドの表面性質は非常に特殊であり、分かりやすいのは超撥水や滑水の視覚的効果です。これらは結果的に見た目のインパクトとしてユーザーを楽しませる一つの性能となっていますが、実はあらゆる物質の付着性を低下させる「難付着防汚性能」を追求した結果に生まれた二次産物です。
テープ類で実験してみると一目瞭然です。エクスシールドを施工した塗装面はテープ類などの粘着物が張り付いたまま維持することができません。この性能はワックスなどでも施工直後では発揮できますが、これは油分による接着不良を誘発しているに過ぎず脱脂してしまえばその性能は損なわれてしまします。
その上、シリコン系を含むすべての性質の「艶出し成分の被膜形成」をしているタイプでも同様で、表層に浮いている成分が無くなればテープの付着防止性等は損なわれます。表層に成分が乗っている間は優れた艶を演出しますが、埃や塵などの汚れを吸着しやすいという性質もあります。
エクスシールドは塗装分子とポリマー結合(架橋)した硬化被膜構造でこの効果を演出しているため、物理的な摩擦などで構造が破壊されるまで性質を維持し続けます。
分かりやすい例でいえば、「フッ素樹脂のフライパンは油を敷かなくても素材が焦げ付かない」という現象に良く似ています。
強力なガムテープを使った検証動画
ボディーのツルツル感や粘着物の単純な難付着性というのは施工直後のワックスも中々どうして優れています。未施工部分との比較では話にならないくらい性能差が出てしまうため「ワックス施工直後」との比較です。
検証内容の概要
動画中でもテロップで解説してありますが詳細を書かせていただきます。まず左がエクスシールド、右がワックス施工部分です。ガムテープを指で擦って念入りにくっつけておきます。エクスシールドの方は念入りにくっつけていますが、どんなに念入り付けても結果は変わらないので変な誤解を受けないように、これでもかというほど擦りつけておきました。
先にワックスの方を剥がしていますが、一応テストピースの鋼板の自重で剥がれるくらいの難付着性は発揮しています。未施工部分や脱脂部分に同様の検証を行うと持ち上がってテープが切れるまで落下しません。
一方エクスシールドはテストピースの鋼板が微動もしません。簡単に剥がれてしまいました。「物・・・異物がくっつき難いという性能」は単に防汚性能というだけでなく、汚れ難く、汚れても除去しやすい言うコーティング剤としての本来の性能の実現と言えます。
洗車しても撥水・滑水性能が持続している間は比例して難付着性も持続し続けるのが特徴です。