被膜の証明(実像化)
硬化被膜型ガラスコーティングの「硬化被膜」を顕微鏡で実像化~証明と解説
形成した被膜の厚みと意味
よく耳にする~μmの被膜という表現ですがCPMでは、実際にどの程度の被膜を形成しているかという部分は特にアピールしていません。被膜の厚み=性能という単純な問題であれば大いに肩書として使用したいところですが、実際には被膜の厚みとコーティングの性能は比例しません。
先に断ってから書かせていただきます。特に特定の製品を指した表現ではありませんが開発中によく思うことです。役に立たない被膜がいくら厚くても意味がない、コーティングとしての性能である艶、防汚、耐久性などのメインの性能が高ければむしろ薄い方が優秀とも思えます。
ただ艶の演出にしても、耐久性を出すためにも一定の膜厚は必要であり、膜厚があるほうが性能を出しやすいという事実としての傾向があるため弊社のコーティング剤も被膜に一定の厚みを出せるように工夫はしています。
形成した硬化被膜の画像
公開するか否かは迷いましたが、公開しておきます。塗装断片にエクスシールドを施工して被膜を実像化した様子です。※クリックで拡大します。
特殊な方法で実像化しています。形成被膜の厚みは計測ソフトを使用すれば公表出来ますが社外秘ということで今回は公開しません。
白い部分が塗装のベースカラーです。1枚目の画像はクリアの上に形成している様子をアップにしていますが、クリアの上はやはり分かりにくいです。
2枚目はベースカラーの裏面に直接施工した様子をアップにしています。凹凸が多いため凹凸に入り込んで被膜形成している様子が分かると思います。
表面の様子と合わせて3Dで実像化すればもっと違和感のない形で「被膜」のイメージに近づくと思いますが、断面2Dではこのような感じでの被膜の実像が限界になります。
表層被膜構造に関しても調光を駆使すれば何とか分かります。他のページでも公開していますが以下のような感じです。
被膜構造と定着率等の研究
以上のように弊社では実際に形成した被膜に対しての評価試験を繰り返し行っております。実際に目で見て使ってみた体感も大切ですが、何故そうなったのか?という部分に対しては、表面解析~研究によって物理的な摩擦、薬品による影響などによる被膜構造の変化等も観察して製品開発にフィードバックしております。